【投資、誇張、詐欺、嘘】”いつかはゆかし”のアブラハムグループ

投資信託

本テーマでの投稿第三弾、ほんの数年前、あらゆるメディアや広告に取り上げられ、あっという間に消え去った「いつかはゆかし」こと、アブラハムグループの投資ビジネスについてです。

なぜ今更アブラハムグループのことを書こうと思ったかというと、最近、会社名や商材を変えて再起を図っているようですので、取り上げてみました。

「いつかはゆかし」って結局何だったの?

「いつかはゆかし」という独特なブランド名、「1億円を貯めよう」なんて無責任なキャッチフレーズ、有名な俳優の広告起用。

2012年ころ、東京にいて「いつかはゆかし」を見ない日がないほど、一世を風靡した投資商品でした。

これを手がけていたのはアブラハム・プライベートバンク社。アブラハム社はどういった投資商品を投資家に売っていたのか?

中身はファンドの組み合わせによるラップ商品

「いつかはゆかし」なんて商品名を見ると、どこか特別で和風な雰囲気も受けますが、中身は海外の複数のファンドラップ商品(複数のファンドを組み合わせて運用する金融商品)を紹介して売る手法です。どこの証券会社でもやってることです。

投資先を海外に絞ることで、日本の投資信託より高い利回りを実現する可能性があり、「1億円」とか「老後資金のために」といった甘い誘い言葉を投資家予備軍にかけてました。

主なターゲットは若者で、昨今の公的年金に対する不信感や老後不安に付け入るかのような販売戦略で、当時の顧客数は2800人近くに上り、その投資残高は170億円にまで積み上がっていました。

2013年10月無登録販売による業務停止命令

商品名も広告もノリノリな「いつかはゆかし」でしたが、ある出来事により様相は一変します。

証券取引等監視委員会が無登録で金融商品を販売していたなどとの理由で、アブラハム社に行政処分を勧告。金融庁は業務停止を含む厳しい処分を下しました。

何が問題だったのか?

アブラハム社は投資助言の見返りとして、顧客から預かり資産の約1%の手数料をもらってました。業務範囲が投資助言業者としての範囲を越えなければ適法業務内でした。

問題は、アブラハム社が特定の金融商品を販売したと見なされる営業行為を行っていたことでした。具体的には、英国マン島に本拠を置くハンサード社の「アスパイア」というファンドラップ商品を購入するよう、顧客を誘導し、見返りにハンサード社から報酬を得ていたわかです。

金融商品販売業者としてのライセンスを持っていないアブラハムは、海外ファンドを「無登録販売」していたことになり、これが金融商品取引法違反と判断されたわけです。

悪質なあれやこれや

免許外の業務を行い既存の顧客に迷惑をかけることになったことでも、十分に悪いのですが、アブラハム社は裏で行っている動きがちょっとあれなんです。

・利回り15%という明らかな誇大広告

・匿名サイトを多数開設して、あたかも自社サービスが優れているかのように宣伝するステルスマーケティング

私個人的には、本当に関わりたくない。。。

アブラハム社の新たなビジネス

最近、元気に広報活動をしているのがアブラハムウェルスマネジメント社。

アブラハム・ウェルスマネジメント社で業務を本格的に再開させると、自社の関連サイトに高岡社長と藤巻健史参議院議員の対談記事を載せている。おいおい、また派手な広報活動を始める気か、、、

新サービスに関して具体的内容はあまり記載されていない。
ただし気になるキーワードが→「元本確保型」

元本保障ならぬ「元本確保型」、本当かよ。
本当なら国債を絡めた投資商品になるのでしょうが、そうすると利回り低いし、積み立てで1億円!なんて言えないはずですが。

そして直近で目にしたアブラハム社の商材は、
「知的富裕層の投資戦略DVDシリーズ!」

50万円なり☆
もう、いい加減にしなさい。

本日はここまで!

ありがとうございました。

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