FX|米ドル、円、豪ドルの今後の相場予想(2016年11月版)

FX

前回の投稿では日経平均株価の分析と予想を行いましたが、今回はFX|外国為替相場に関する分析・予想の投稿です。

先月のFX相場予想の投稿では、9月の外国為替全体がゆったりした揉み合い相場であったことをご紹介しました。

今回は10月の外国為替市場の動向の説明と、11月以降の外国為替の予想について書きたいと思います。

今現在は、市場参加者の最大の関心事項:ドル円相場が100円の大台を切るか!?それとも105円を超えて円安トレンドへ転換し、日経平均株価も上昇していくのか?の瀬戸際が続いています。

それではFX・外国為替市場の予測を始めます。

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予想する通貨ペア

無数の通貨ペアがある中で、わたしの相場予想の投稿では以下の3通過ペアに絞って分析を行っています。

USD/JPY(米ドル/円)
AUD/JPY(豪ドル/円)
AUD/USD(豪ドル/米ドル)

上記の3通貨ペアを選んだ要因ですが、

●日本の投資家の関心が高いであろうメジャーな通貨ペアであること
●世界経済の分析に繋がるような景気に敏感な通貨ペアであること

上記2つの観点から、まず米ドル(USD)と日本円(JPY)はメジャーな通貨として外せません。

また投資家の中で比較的高金利通貨と知られて人気のある豪ドル(AUD)を加え、3通貨としました。

※もし読者の中で他通貨ペアの分析のご要望があればお気軽にご連絡ください。可能な範囲で対応いたします。(連絡はコメント欄にお願いします)

前回の投稿までは旧・FXCM社のTrading Stationのチャートを使ってましたが、FXCMが楽天FXへ吸収された影響でシステムも使えなくなりました。今回から楽天FXのシステムを使って分析を行います。

USD/JPY 米ドル/円チャート

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(上図:楽天FXのMarket Speed FXを使用)

まずは米ドルと円の通貨ペア(USD/JPY)分析から始めます。

中長期の相場の流れを捉えたいので、上図のチャートは月足チャートで設定しています。

使用したテクニカル指標は、上段:ローソク足と下段:MACDです。

ローソク足チャート

10月も比較的動きが小さい月だったのですが、全般的には円安方向への方向感を伺っているような動きでした。

10月初旬が101円台を推移していたのが、10月末になるに従い一時105円台を付けるようになりました。

ここ数カ月のレンジ相場(100円~105円)から見れば、最高値での推移と言えるでしょう。

下段:MACD

相場のトレンドを示すMACDは2015年9月に「デッドクロス」となって以来、一貫して下落が進んできました。(デッドクロス:赤色の短期線が青色の長期線を上から下へ突き抜ける現象)

しかし、この10月には短期線が上向いており、変化が生じていることに注意が必要でしょう。

このまま短期線が長期線を上回るとゴールデンクロスが完成し、ついに円高トレンドからの脱却を示唆することになります。

いまから数カ月の間に、下落トレンドの継続か、上昇トレンドへの転換かの重要な分岐点が訪れると予想できます。

今後の予想

上値の目途ですが、上値目途:レジスタンスラインが105円50銭にあると見ています。実際に10月の上値もこのレジスタンスラインの抵抗にあって、結局105円を割ってしまいました。

逆に相場が円高に進むようであれば、下値の目途:サポートラインが100円付近にあります。

わたしは100円を割りこんで、次のサポートライン(緑色ライン):95円~96円をへ移行する時がくると予想してきたのですが、潮目が変わって円安傾向に移行する可能性がある点に注意が必要です。

いまは「買い」も「売り」もしない静観が必要な時期と考えてます。

AUD/JPY 豪ドル/円チャート

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つづいて、オーストラリアドル・円(AUD/JPY)を分析します。

上段:ローソク足

AUD/JPYは2014年12月あたりから下落トレンドに入り、長らく下落の旅を続けてきており、ここ数カ月は70円台後半で推移していました。

しかし10月になって円安方向が加速し、一時的に80円を超える場面も出てきています。

下段:MACD

AUD/JPYのMACDは2014年12月に「デッドクロス」がに生じ、それ以来、下落トレンドが続いてきましたが、上図の通り短期線が上向いて長期線に重なりつつあります。

短期線が長期線を下から上に突き抜ける現象は「ゴールデンクロス」であり、下落相場からのトレンド転換に発展する可能性があるわけです。

ただし短期線の角度が浅いため、このゴールデンクロスは「だまし」になる懸念もあります。

私の経験上は、こういった浅い「ゴールデンクロス」への対処として、後述する上値目途:トレンドラインと下値目途:サポートラインによる分析と組み合わせることが有効であると考えてます。

今後の予想

上図の通り黄色のレジスタンスライン:82円付近が上値の目途、青色のサポートライン:73円付近が下値の目途と見ています。

MACDがゴールデンクロスの予兆があるといっても、黄色のレジスタンスラインを綺麗にブレイクしなければ、上昇トレンドへ転換したと言い切れないと考えてます。

いずれにせよ、近々、相場が上に行くか下に行くかハッキリしそうな気がしますので、いつも以上に相場動向を注視したいと思います。

USD/AUD 米ドル/豪ドル

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最後に豪ドル・米ドル(AUD/USD)の月足チャートです。

上段:ローソク足

AUD/USDは2016年1月あたりで底値をつけ、相場トレンドは上向きであると予想しています。

上図の通り、2015年後半から2016年初旬にかけてローソク足分析では有名な「Wボトム」が形成されており、相場のトレンドが上昇に転じる時のサインが出ていることは年初から申し上げている通りです。

AUD/USDチャートは典型的なWボトムを作って上昇へと転じ、その予想通りに少しずつ上昇している状況です。

下段:MACD

豪ドル/米ドルのMACDチャートの通り、2016年2月頃に「ゴールデンクロス」を作り、相場が上昇に転換しました。

その後も短期線が上、長期線が下のバランスを保って上昇を続けています。

今後の予想

ローソク足チャートによる「Wボトム」、MACDチャートによるゴールデンクロスの両材料から、AUD/USDは典型的な上昇トレンドに入っていると見ています。

AUD/USDを「買い」取引していればスワップポイント(金利差益)も得られるため、良い投資対象だと考えてます。

FX・外国為替の相場予想 まとめ

↓下落 米ドル・円(USD/JPY)
→中立 豪ドル・円(AUD/JPY)
↑上昇 豪ドル・米ドル(AUD/USD)

※先月の予想と比較して、豪ドル・円を「↓下落」から「→中立」へ変更しました。


以上、本日はここまで。

米ドル/円や豪ドル/円の相場方向感が変わる可能性があると考えており、いつも以上に注視していきたいです。

それでは!

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