ネットネット株|日本株式で割安株を探した結果(2016年10月)

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先日の投稿で、“バリュー投資の父”として知られる米国の有名投資家ベンジャミン・グレアムが提唱する「ネットネット株」という投資手法があることをご紹介しました。

そのネットネット株投資法を使って、「かぶ1000」さんという個人投資家が40万円の元手を2億5,000万円にまで増やしたというとんでもない話もあり、私もぜひやってみたいと思うようになりました。

そこで今回から、毎月1回は「ネットネット株」をリサーチし、このブログに投稿していきたいと思います。

それでは2016年10月の「ネットネット株」探しを始めます。

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ネットネット株のおさらい

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ネットネット株は、ベンジャミン・グレアムというアメリカの経済学者が提唱した株式銘柄の選び方になります。

ベンジャミン・グレアムは「バリュー投資の父」「ウォール・ストリートの最長老」といった愛称で今でもよく引用され、投資家の賢人:ウォーレン・バフェットの育ての親としても有名な人です。

グレアム氏が提唱する「ネットネット株」とは、現金などの流動資産から負債総額を引いた額の3分の2が時価総額よりも多く、株価が割安と判断される銘柄を指します。

ネットネット株=(流動資産-総負債)×66.7%>時価総額

これが意味する事は、企業が所有する資産に対して株価が大きく下回っていることを指しており、下落リスクが低く株価の安全域が大きい銘柄であると言えます。

このグレアムが提唱するネットネット株に対して、日本の個人投資家「かぶ1000」さんは「正味流動資産に在庫評価額を入れず、有価証券を含んだ額から貸倒引当金や負債合計を引いた額が、時価総額よりも多ければ割安とみなす」という応用を加えています。

私が今回計算する基準は、グレアムではなく「かぶ1000」さんの判断基準に基づきネットネット株を探したいと思います。

日本株式でネットネット株をリサーチ(2016年10月)

日本株といっても大量に株式銘柄があるので、当てずっぽうにネットネット株を探しまわってもラチが明きません。

そこでまずは割安株を示す株式指数を使って、ある程度スクリーニングを掛ける事にしました。

スクリーニングとして使うツールは楽天証券のスーパーサーチという機能です。

スクリーニング条件

PBR:1倍以下
PER:15倍以下
予想配当利回り:3%以上
コンセンサスレーティング※:中立よりも高い

配当利回りは割安株と無関係ですが、いざ投資するうえで重要な判断基準だと思いますので、高配当銘柄であることも条件としました。

※コンセンサスレーティング:ブローカーアナリストによる5段階投資診断(5.強気、4.やや強気、3.中立、2.やや弱気、1.弱気)の平均スコア。

スクリーニング結果

上記のスクリーニング条件で検索した結果、大型株で5銘柄、中小型株で15銘柄ほど抽出されました。

配当利回りの高い順に並べて、上からネットネット株の計算を進めてみました。

大型株(上場株式数2億株以上)

(単位:百万円)

日産自動車 三井住友FG 伊藤忠商事
流動資産
現金及び預金 918,771 42,789,236 640,521
受取手形、売掛金及び完成工事未収入金 7,490,941 4,350,012 1,973,310
(流動資産の)貸倒引当金 -86,858 -625,019
その他資産
投資有価証券 893,688 25,264,445 833,717
(その他資産の)貸倒引当金 -2,357
流動負債   
流動負債合計 -6,764,187 -176,138,173 -2,473,198
判定   
正味流動資産 2,449,998 -104,359,499 974,350
時価総額 4,359,804 4,933,641 2,102,724
最終判定 × × ×

※各数値は最新の決算資料から、時価総額は2016年10月21日時点の株価から算出

まずは大型株から3つほどネットネット株の計算をしてみたところ、余裕で全滅でした(笑)

正味流動資産が時価総額を上回ればネットネット株に該当するのですが、まったくもって上回りそうにありません。

また三井住友FGのような銀行系は流動負債の額が大きくて自己資本が低いのが一般的なので、正味流動資産が小さい、もしくはマイナスになりやすく、ネットネット株に該当しづらいでしょう。

中小型(上場株式数2億株未満)

(単位:百万円)

三社電機製作所 合同製鉄 イワキポンプ コニカミノルタ 住友重機械
流動資産
現金及び預金 5,654 9,571 5,727 99,937 65,804
受取手形、売掛金及び完成工事未収入金 7,784 27,654 8,411 249,498 219,929
(流動資産の)貸倒引当金 -15 -28 -1,674
その他資産
投資有価証券 125 16,566 2,286 630 25,987
(その他資産の)貸倒引当金 -4 -66 -4,371
流動負債
流動負債合計 -6,732 -38,177 -7,120 -255,251 -294,919
判定
正味流動資産 6,812 15,548 9,277 94,814 10,756
時価総額 7,086 32,353 14,026 465,970 325,085
最終判定 × × × × ×

中小型でスクリーニング条件に引っかかったのは20件程度でした。

配当利回りが高い方から5銘柄ネットネット株の計算をしたところ、こちらも全滅でした。

「三社電機製作所」だけが唯一惜しかったという印象です。

残念ながら、今回はネットネット株は見つかりませんでした!

株の高値づかみが怖い人へおすすめ投資商品

ネットネット株はバリュー株ではあるものの、世界的に株価は上がり続けているので割高感が出てきています。

今後も株価は上がると私は予想するものの、もし株を始めるなら下落調整を待って、その後に始めた方が良いだろうと思う気持ちもあります。

そんな高値づかみを不安に思う人に対して、ソーシャルレンディングという投資商品をご紹介します。

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディング概要

ソーシャルレンディングとは、個人投資家が企業や個人へ融資を可能にするプラットフォームです。

融資と言えば金融機関だけが行うものと思われがちですが、ソーシャルレンディングが仲介することでし、個人投資家と融資を求める企業に新たなチャンスが生まれました。

ソーシャルレンディングの利回りは?

ソーシャルレンディング事業者ごと、融資案件ごとに利回りは異なります。

業界平均利回りは8%前後※と言われています。

定期預金であれば、利回りが高い銀行でも0.1~0.2%と言われる世の中で、ソーシャルレンディングの利回りの高さは魅力的で、どんどん投資家の数が伸びています。

株式投資ほどの派手な利回りは出ないものの、選択さえ間違えなければ安定的に平均8%の利回りが出ていると考えると魅力的な投資商品ではないでしょうか。

(※参考:クラウドポート社の調査 https://www.crowdport.jp/statistics)

ソーシャルレンディングのリスク

ソーシャルレンディングは投資商品ですので、もちろんリスクもあります。

特に注意が必要なのは、以下の2点です。

  • 融資先企業に貸倒れが出るリスク
  • ソーシャルレンディング事業者自体の経営が立ち行かなくなるリスク

投資家は、融資案件の内容やソーシャルレンディング事業者をしっかり分析したうえで投資する必要があります。

代表的なソーシャルレンディング事業者

ソーシャルレンディング事業者は20を超えるとも言われますが、私も実際に投資している代表的な事業者を3つご紹介します。

1つ目のmaneoは業界の老舗であり、実績NO1のソーシャルレンディング事業者です。maneoの活躍は1事業者にとどまらず、GMOクリック証券と業務提携したり、他の事業者にソーシャルレンディングシステムを提供したりと、プラットフォームビジネスにも力を入れています。
公式HP:maneo

2つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。
公式HP:ソーシャルレンディングCrowdcredit

3つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。
公式サイト:OwnersBook

ソーシャルレンディングは新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は5年以上も実績を出していますし、私のような投資経験者も増えてきました。

世界のソーシャルレンディング市場はもっと盛り上がっていて、日本も今後勢いが増していくと見られている業界ですから、投資を検討してみてはいかがでしょうか。


以上、本日はここまで。

今回は割安株を探すために、いくつかの銘柄でネットネット株を計算した結果についてご紹介しました。

スクリーニングで抽出された銘柄のうち3分の1程度しか計算しなかったのですが、時間を見つけて残り銘柄も試してみたいと思います。(慣れてしまえば計算自体は1銘柄あたり3分程度でできるようになると思います)

根気強く続けていれば、きっと良い投資先が見つかるはずなので、宝探しのようで楽しいです。

また来月もチャレンジしたいと思います。

それでは!

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