先日の投稿では、好調が続く米国株を日本国にいながら購入する方法について書きました。
代表的な3社の証券会社のうち、一番のおすすめはマネックス証券、次いでSBI証券もコストだけならマネックス証券に劣らず優れていることをご紹介しました。(既にSBI証券の口座を持っている私もSBIで始めます)
今年に入って日本株がさえない動きをするなか、米国株は好調の一途を進んできました。
しかし、ここにきて米国株にも陰りや懸念を指摘する評論家も出てきており、確かに最近はダウ平均株価が連続数日マイナスが続く日が散見されています。
株価が一時的に下がりそうならば、長期的には株価がもとに戻る可能性が高い好業績、且つ高配当企業の株を買うチャンスとも言えます。
そこで今回は好業績で高配当なアメリカの株式銘柄について書きたいと思います。
50年~60年間も好業績・連続増配を続ける米国企業
米国には、P&Gをはじめ、コカ・コーラ、スリーエム、ジョンソン&ジョンソンなど、日本人の生活にもお馴染みの企業があるが、実はこれらの企業は好業績を背景に連続増配を続けています。
しかも増配は数年単位でなく、数十年単位で続いています。
これらの連続増配企業の共通点は、ブランドが浸透しているため、経済危機・金融危機があっても収益がさほど悪化しないことがあげられます。
また世界的に見れば人口が増えているわけですから、連続増配に並んでいる生活用品や飲食関係の企業は、今後も安定した成長が見込めるのではないでしょうか。
ちなみに、P&Gやコカ・コーラは投資の賢人:バフェットが長期保有していることでも知られています。
米国の連続増配企業の例
連続増配中の米国企業は株価でも他企業を圧倒!
連続増配中の企業は配当だけでなく株価も上昇する傾向にあり、長期投資に向いていると言えます。
25年以上増配が続いている米国優良株で構成されるS&P500配当貴族指数というインデックス投信がありますが、下図の通り確実にS&P500指数を上回るパフォーマンスを出しています。
これは好業績を背景に増配していることの表れと見ていいでしょう。
世界的に低金利が続いているため、米国の好業績な高配当株は、今後も世界中の投資家から資金を集める可能性が高いでしょう。
(画像引用:SBI証券「注目高まる「配当貴族指数」!厳選の「公爵」銘柄はコレ!?」)
連続増配年数トップ10の配当利回り一覧
最後に連続増配トップ10の米国企業について、配当利回りの情報を収集してきたので、ご紹介します。
※配当利回りは2016/9/30 終値時点の米国Yahoo Financeより
社名 | 増配 年数 | 配当利回り ※ | 業種分類 | 備考 |
ドーバー(DOV) | 60年 | 2.45% | 資本財 | 工場製品・設備 |
エマソン・エレクトリック(EMR) | 59年 | 3.58% | 資本財 | 電気電子機器製造 |
プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 59年 | 3.04% | 家庭用品・パーソナル用品 | 日用品 |
パーカー・ハニフィン(PH) | 59年 | 2.03% | 資本財 | 車両、船舶、航空宇宙などの制御技術 |
ジェニュイン・パーツ(GPC) | 59年 | 2.62% | 小売 | 自動車や産業用の部品、オフィス用品、電子機器 |
スリーエム(MMM) | 58年 | 2.53% | 資本財 | 化学・電気素材 |
シンシナティ(CINF) | 55年 | 2.58% | 保険・不動産 | 総合保険サービス |
ロウズ・カンパニーズ(LOW) | 54年 | 1.94% | 小売 | ホームセンター |
コカ・コーラ(KO) | 53年 | 3.33% | 食品・飲料・たばこ | 飲料メーカー |
コルゲート・パルモリーブ(CL) | 53年 | 2.13% | 家庭用品・パーソナル用品 | 家庭用品(世界初の練り歯磨き) |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) | 53年 | 2.73% | 医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス | 総合ヘルスケア |
上表の10銘柄を分析し、過去の株価パフォーマンスと配当利回り、そして今後の見通しから分析し、購入する米国株を決めればいいかもしれませんね。
世間をにぎわしているIT株のように1年で倍になるといった派手さはありませんが、配当を含め年間5%、うまくいけば10%を超える利回りは期待できるでしょう。
以上、本日はここまで。
今回、米国企業をよくよく調べた結果、業績や配当を堅実に積み上げている企業がたくさんあることに気が付きました。
外国株となるとキャピタルゲインの大きさといった固定観念がありますが、日本株以上に株主を大切にし、配当を重視している企業が多くある印象を持ちました。株主を大切にする=企業の成長につながるという感覚なのかもしれませんね。
今回最後に上げた連続増配トップ10企業を中心に、わたし自身も米国株投資を検討したいと思います。
それでは!
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