私の友人がFacebookで「株主総会でお菓子の詰め合わせ貰いました!」と自慢げに写真をアップしていました。
自慢するだけあって内容は豪華だったので、総会に参加するだけでこれが貰えるならいいな~、、、と率直に思いました。
普段、私は個別株を購入しないので株主総会にも参加したことがないのですが、友人の投稿から気になったので、日本企業の株主総会について調べてみました。
株主総会とは
株主総会とは、企業が発表した決算発表を株主に対して説明するとともに、今後の企業活動の重要事項(議案)を決議する場です。
決算発表時以外のタイミングで臨時株主総会を開くこともありますが、定例の株主総会は決算説明のタイミングで行われます。
株主総会参加までの流れ
3月決算の会社を例に株主総会までの大きな流れをご紹介します。
4月下旬~5月中旬 決算発表
ゴールデンウィーク前後に決算発表する企業が集中します。株主総会にそなえ、企業は決算内容および来季の業績予想のチェックを行います。
5月上旬~5月下旬 招集通知
株主総会の2週間前までに株主の手元に招集通知が届きます。招集通知書以外に決算報告書類、議案や議決権行使書が添付されています。
5月下旬~6月 (欠席者)議決権行使
株主総会を欠席する株主は、議案の賛否を事前投票できます。投票は郵送またはWebページから行うことができます。また出席者に委任状を託すこともでき、経営や株主の間で問題がある時は、委任状争いが起きることがあります。
6月中旬~6月末 株主総会に参加
いよいよ本番、大半の株主総会が本社のある都道府県にて開催されます。株主総会の後に懇親会が行われる会社もあります。
株主総会の当日の見どころ・聞きどころ
業績好調でイケイケな企業であれば良いのですが、問題を抱えている企業については、株主総会を契機に買い増しや売却の判断材料となる可能性があります。
特に不祥事関連ニュース、業績不振で赤字、優待や配当の廃止といった企業については、株主総会でも厳しく追及されること必死です。
こうした各種問題について、いかに堂々と将来ビジョンのある発言ができるか。この点は株式の売買を行ううえで非常に参考になると思います。
<問題を抱える主な企業>
三菱自動車:燃費データの不正 → 日産自動車にも悪影響
東芝:不正会計
タカタ:エアバックのリコール問題
シャープ:二転三転する再生プラン
三井住友建設、旭化成:くい打ちデータ改ざん
三菱商事、三井物産:資源関連の損失による連結赤字
出光興産:原油価格の下落による赤字転落
ジェコス、日産車体:優待の廃止
ハーバー研究所:優待券が割引券へと改悪
株主総会出席者へのお土産
株主総会の本来の目的は決算説明と議決なのですが、個人株主の本音はお土産が一番大事と思っている人が多いでしょう。
実際にキリンホールディングスが株主優待を廃止した際、株主総会の出席者が激減したという例があるようです。
お土産は、お菓子・ケーキ・フルーツ盛り合わせといったものから、自社の商品や優待券、そしてQUOカード・図書カードなどの金券ものなど、企業によって様々なものが提供されています。
なかには株価と利回り換算すると10%を超えるようなお土産もあり、優待王として有名な桐谷さんもいろんな株主総会へ参加されているようです。
私個人的には、どこの株主総会に参加すればよりお得なのかが気になるので、ぜひ調査したいと思いました。
以上、本日はここまで。
日本企業の決算月は3月が多いこともあり、株主総会の開催も6月に集中しています。
数は少ないですが、もちろん6月以外に開催する企業もあるので、株主になって参加してみてはいかがでしょうか。
当然ながら、その企業の株を持っていないと参加できないのでご注意を。(株主総会の招集通知を得た後に株式を売却しても参加の権利はあります)
それでは!
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