前回の投稿では1年半前に行った投資信託の最適なポートフォリオを再考するために、スクリーニング条件の再整理と、新たなスクリーニング条件を使って海外株式の投資信託を選定しました。
今回はポートフォリオを完成させるために国内株式、海外債券、海外REITに対しても同様の比較、選定を行いたいと思います。
それでは、コストパフォーマンスの高い投信の再考(完結編)を始めます。
※あくまでいち個人の見解となりますので、投資は自己責任でおこなってください
おすすめ投資信託を再考
まずはスクリーニングの前提条件をおさらいした後に投資信託を抽出していきたいと思います。
スクリーニングの前提条件
楽天証券の投信スーパーサーチという検索機能を使って、以下の通りスクリーニングを行います。
●海外株式:4、日本株式:2、海外債券:2、海外REIT:2の資産配分でポートフォリオを作る
⚫︎過去3年の利回りが高いこと
⚫︎販売手数料が0であること
⚫︎ファンド管理費用(信託報酬)が1%未満で、なるべく安いこと
各商品分類でおすすめ投資信託を抽出
日本株投信のスクリーニング結果
日本株式のインデックス投信はベンチマークが日経225とTOPIXの2種類ありますが、今回は日経225に絞ってスクリーニングを行いました。
ファンド管理費用が少ない投資信託トップ5を抽出し、下表の通り評価しました。
ファンド名 | ファンド 管理費用 | 3年 ※ パフォーマンス | 最終評価 ※ |
ニッセイ日経225インデックスファンド | 0.27% | 24.52% | 1位 23.71% |
SMT 日経225インデックス・オープン | 0.3996% | 24.38% | 2位 23.18% |
i-mizuho国内株式インデックス | 0.4104% | 23.09% | 21.86% |
eMAXIS 日経225インデックス | 0.432% | 23.94% | 3位 22.64% |
野村インデックスファンド・日経225 | 0.4320% | 23.72% | 22.42% |
※3年パフォーマンスとは2013年9月9日~2016年9月8日の期間を指す
※最終評価は、[3年パフォーマンス]ー[ファンド管理費用]×3年で算出
スクリーニングの結果、トップはニッセイ日経225インデックスファンド、ついでSMT 日経225インデックス・オープン、eMAXIS 日経225インデックスとなりました。
上記の通り日本株の投資信託はファンド管理費用の安い順に最終評価も順位付けされました。安くてパフォーマンスが高いということで理想の結果と言えますね。
海外債券投信のスクリーニング結果
海外債券のインデックス投信はベンチマークがいくつかある中でも有名なシティ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)に絞ってスクリーニングを行いました。
ファンド管理費用が少ない投資信託トップ5を抽出し、下表の通り評価しました。
ファンド名 | ファンド 管理費用 | 3年 ※ パフォーマンス | 最終評価 ※ |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.23% | 10.26% | 2位 9.58% |
EXE-i 先進国債券ファンド | 0.4244% | 11.43% | 1位 10.16% |
SMT グローバル債券インデックス・オープン | 0.54% | 9.09% | 7.47% |
外国債券インデックスe | 0.54% | 9.22% | 3位 7.60% |
野村インデックスファンド・外国債券 | 0.594% | 9.24% | 7.46% |
スクリーニングの結果、トップはEXE-i 先進国債券ファンド、ついで三井住友・DC外国債券インデックスファンド、外国債券インデックスeとなりました。
EXE-i 債券ファンドが管理費用の高さを吹き飛ばすほどのパフォーマンスの高さでトップとなりました。
海外REIT投信のスクリーニング結果
海外REITはスクリーニングをかけると対象商品数が少なくなったため、S&Pグローバルリート指数(円換算ベース)とS&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)の2種類をベンチマークとする商品を抽出した。
ファンド名 | ファンド 管理費用 | 3年 ※ パフォーマンス | 最終評価 ※ |
EXE-i グローバルREITファンド | 0.3624% | 40.34% | 39.25% |
SMT グローバルREITインデックス・オープン | 0.594% | 48.39% | 2位 46.61% |
野村インデックスファンド・外国REIT | 0.594% | 49.64% | 1位 47.86% |
eMAXIS 先進国リートインデックス | 0.648% | 48.26% | 3位 46.32% |
スクリーニングの結果、トップは野村インデックスファンド・外国REIT、ついでSMT グローバルREITインデックス・オープン、eMAXIS 先進国リートインデックスとなりました。
野村インデックスファンド・外国REIT(通称:Funds-i 外国REIT)が管理費用の高さを吹き飛ばすほどのパフォーマンスの高さでトップとなりました。
結論:コストパフォーマンスの高い投資信託(2016年9月版)
ここまでの内容をまとめると、以下の投資信託がここ3年でコストパフォーマンスが高く、おすすめポートフォリオということになりました。
海外株式:外国株式インデックスe
国内株式:ニッセイ日経225インデックスファンド
海外債券:EXE-i 先進国債券ファンド
海外REIT:野村インデックスファンド・外国REIT
※あくまでいち個人の見解となりますので、投資は自己責任でおこなってください
以上、本日はここまで。
ご自分のポートフォリオと比較していかがでしたでしょうか?
私が積み立てている投信と比べると、海外債券と海外REITが現在積み立て中のものと違う結果となりました。ただし、どちらも僅差で2位の投信を積み立てているので、わざわざ乗り換える必要があるか?というのはじっくり考えたいと思います。
それでは!
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