月例となりました日経平均株価の予想について書きます。
前回8月の初旬の投稿では、日経平均株価がBrexit:英国のEU離脱からすっかり落ち着きを取り戻した状況でした。
6月下旬に行われた英国の国民投票の結果、EU離脱が賛成多数となったことを受け、世界の主要株式が総崩れし、日経平均株価も15,000円台まで下がっていましたが、7月には16,000円台を回復していました。
この8月はどのような動きを見せたでしょうか?
それでは、8月の日経平均株価の動きと今後の予想について、おなじみのテクニカル指標を使って分析したいと思います。
※この投稿はわたし一個人の見解ですので、実際の投資は自己責任で行ってください。
前回の日本株予想の振り返り
上図が前回投稿した際の日経平均株価チャート & テクニカル分析の結果です。
上値の目途:レジスタンスラインは、黄色「→」となります。17,000円台中盤(17,600円)あたりにあると予想していました。
下値の目途:サポートラインは、一段目は青色「→」の15,000円付近、二段目は赤色「→」の14,000円前後あたりと予想していました。
以上、前回の予想をおさらいしてみました。
それでは今回の日経平均株価の予想を始めます。
最新の日経平均株価分析のアップデート
上図が最新版のテクニカル分析です。
8月はかなり落ち着いた相場環境だったと思います。上図の通り、レジスタンスラインとサポートラインとの間のレンジど真ん中で上下するのみでした。
そのため今回のテクニカル分析結果も前回予想から全く変更ありません。
上値目途:レジスタンスラインは黄色「→」の17,000円中盤にあり、下値目途サポートラインは一段目が青色「→」の15,000円ちょうど付近、二段目サポートラインが赤色「→」の14,000円前後になると予想しています。
揉み合い相場からはっきりとしたトレンドが出る条件は、17,000円台の中盤を超える、もしくは直近安値の14,900円を割る必要があるでしょう。
以上より、現在は値幅2,000~2,500円ほどのレンジ相場です。
MACD分析
上図は9月4日時点の日経平均株価のMACD指標です。
トレンド分析として多くの投資家から指示されるMACD指標を月足で表示したものです。
2015年の下旬にデッドクロス(紫色の短期線が緑色の中長期線を上から下に突き抜ける)が生じました。デッドクロスは相場トレンドが上向きから下向きに転換する際に生じるため、長期的には下落トレンドの中にいると見ています。
今月は紫色の短期線が緑色の長期線に近づいているようなので、今度は上昇相場への転換:ゴールデンクロスが生じないか注視する必要が出てきました。
サブプライムローン問題と類た相場状況
現在のMACDチャートは、2007~2008年に起きたサブプライムローン問題~リーマンショックの時のMACDと酷似しています。(下図は2007年~2008年のMACD)
2007年~2008年はMACDのデッドクロス→株価下落の結果、日経平均株価が半分以下になってしまいました。
現在は下落トレンドの途中に見えるため、私は日本株に投資すべきタイミングではないと思うわけです。
まとめ
2016年9月度、日経平均株価の予想をまとめると以下の通りです。
・現状は14,900円~17,500円の揉み合い相場にある
・MACDは中長期(1年以上)で見れば、相場が下落途中であることを示している
・現状と2007年~2008年のサブプライムローン問題~リーマンショック時のMACDが酷似しており、株価急落を警戒
以上、本日はここまで。
8月は何だか落ち着いた相場になってしまいました。
アメリカ大統領選挙もおおむねヒラリーさんで決着がついていそうですし、経済的爆弾が見当たりません。
何をきかっけにトレンドが生じるのか、今後も相場を注視していきたいと思います。
それでは!
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