久しぶりにミャンマーへの投資方法に関するブログ記事を投稿します。
2015年12月にミャンマー初の証券取引所であるヤンゴン取引所がオープンしました。
やっとミャンマーの株式が買える!と思ったら実は簡単な話ではなく、しばらく外国人投資家による口座開設や株式購入はできないそうです。
なぜ外国人投資家はヤンゴン取引所で株式を購入できないのでしょうか?
またどうすればミャンマーに投資できるのでしょうか?
投資対象としてのミャンマーの魅力
まずミャンマーという国の魅力について、改めて整理します。
近年、ミャンマーは軍事政権からの脱却、そして民主化改革が進んでいます。
それに伴い2010年から2013年にかけて、外国からミャンマーへの直接投資額は2倍以上に増加し、東南アジア地域で最も投資額の多い国の1つとなりました。
一方で直接投資の急速な伸びにもかかわらず、ミャンマーの一人当たりGDPは、周辺のAsean諸国(タイやベトナムなど)の3分の1から半分程度に留まっています。
この現象はある意味GDPの伸びしろを示唆しており、ミャンマーが今後大幅に成長する可能性を感じています。
人口ピラミッドを見ても、その潜在能力は顕著に表れています。
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キレイなピラミッド型になっており、若年層が多く労働人口の割合が高いことが分かります。
日本の高度経済成長の時代がそうであったように、人口ピラミッドがこのような形の国は、これから経済成長を迎える段階であることが一般的です。
ヤンゴン取引所で株式購入できない?
経済成長への期待が強いミャンマーにおいて、2015年12月にヤンゴン取引所が開設されたのですが、しばらく外国人投資家の受け入れを拒否してきました。
その後2018年8月の新会社法施行に伴い、ミャンマー国内に在住する外国人に限りヤンゴン取引所での株式売買が許可されました。
ミャンマー市場のオープン化の第一歩と言えます。
しかし私たちのような外国在住の外国人はミャンマー株を直接ヤンゴン取引所で購入できません。
つまり株式売買を行うインフラはできたけど、個人投資家がミャンマー株を売買できる日はまだ遠いということです。
私は投資先としてミャンマーという国に興味があり、今すぐにでも投資したいと思っています。
先ほども書いたようにミャンマーの証券取引所を通じて株式購入する正攻法はできません。
しかしルートを変えることでミャンマーへ投資する方法がいくつかあります。
ミャンマー株式への投資方法
冒頭に書いた通り、ヤンゴン証券取引所を通じて海外に住む外国人は株式を売買することができません。
何らかの手段でミャンマー株式に投資できる仕組みはないのでしょうか?
ミャンマー関連の株式
まずは個別銘柄への株式投資についてです。
外国人がミャンマー関連企業へ投資するためには2つの方法があります。
- シンガポールに上場しているミャンマー企業に投資する
- ミャンマーで事業を行う外国企業に投資する
この2つの方法に該当するシンガポール上場のミャンマー関連銘柄を整理したのが下表です。
この表で着目すべきは右から2列目「ミャンマーの占める地理区分別収益」です。地理区分別収益率が高いほどミャンマー国内でのビジネス比率が高いことを示しています。
見てお分かりの通り、上位2社以外のミャンマーは10%を下回っていますので、ミャンマー関連銘柄としては対象外と考えた方が良いでしょう。
上位2社にあたるYOMA STRATEGIC社とINTERRA RESOURCE社は50%以上のミャンマードメスティック企業です。
この2社の直近株価はどうなっているでしょうか?
YOMA STRATEGIC
YOMA社は建設関連の会社なので、経済発展の伸びしろがあるミャンマーでは今後の有望株であると私は見ています。
下図は直近1年の株価推移です。
めっちゃ上がってますね、ざっくり1年で倍でしょうか。
世界的に見れば、ここ1年の株価は下落基調のはずなので、そんな環境下での安定した上昇です。
INTERRA RESOURCE
INTERRA RESOURCE社はエネルギー関連企業であるため、国の経済成長によってGDPが増加すれば、エネルギー関連に恩恵があることは疑いの余地がありません。
では直近1年の株価推移を見てみましょう。
激しく乱高下しながら、下がっているようです、、、。
国の発展とともに、株価が上昇する余地がかなりあると筆者は考えます。
ミャンマー関連の投資信託
ミャンマー関連の投資信託はなかなか見つからなかったのですが、一つだけ間接的にミャンマーへの投資機会となる商品がありました。
それはSBI証券で取り扱っているハーベスト アジア フロンティア株式ファンドです。
ハーベスト アジア フロンティア株式ファンドはアジアのフロンティア地域に投資を行っており、ミャンマー関連株式も投資対象の一つとなっています。
下図の通り順調に価格上昇しているファンドで、直近3年は+90%を超えるほどのパフォーマンスをあげています。
ハーベスト アジア フロンティア株式ファンドのパフォーマンスは良い一方で、諸費用が高い点はネックといえます。
購入時の手数料が3.24%、維持費用にあたる信託報酬が年間1.44%もかかってしまい、数ある投資信託の中でも高い分類に入ります。
ミャンマー関連のETF
ミャンマー関連の投資信託が諸費用が高かったのを受けて、一般的に投信よりも費用が低いETF探しました。
残念ながらミャンマー関連のETFは存在しませんでした。
結局、現実的な投資先は・・・
今回ミャンマー関連の株式・投資信託・ETFの調査を受けて、やっぱり現実的投資先はシンガポール上場の個別株への投資だと筆者は思いました。
ETFは該当なしのため論外として、投資信託は購入時点で年間5%と手数料が高く、大変なネックだと感じました。
現時点ではYOMA STRATEGIC社やINTERRA RESOURCE社の個別株が有力だと思います。
特にYOMAは今後のミャンマーのインフラ整備に関係する株式銘柄なので、本気で投資しようかと思っています。
代わりにソーシャルレンディング海外案件はいかが?
ここまでミャンマーへの投資機会について解説してきましたが、現実的にかなり厳しいことが分かりました。
そこでミャンマーではありませんが、ミャンマーと同じくらい日本の投資家からすると未開の地で、且つ高利回りなソーシャルレンディングの海外案件を扱うクラウドクレジットをご紹介します。
クラウドクレジットとは?
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クラウドクレジットは貸付型クラウドファンディング(業界ではソーシャルレンディングという)を提供する会社です。
ソーシャルレンディングとは個人や企業へのローンの一種であり、貸し手である個人の投資家と借り手である個人や企業との仲介を行う金融を指します。
クラウドクレジットの特徴は高利回りな案件があること
ソーシャルレンディングを提供する会社は国内に多数ありますが、クラウドクレジットは業界でもユニークな存在感を放っています。
特に・・・
- 融資先が海外に特化している
- 海外だからこそ高い利回り(10%超えも多数あり)のファンドを提供している
- ファンドがバラエティに富み、投資家は社会的な意義を感じることができる
いきなり海外とか高利回りとかいった話が出てくると、
詐欺に合うのでは?危険では?
といった疑念を持たれがちなのも事実ですが、クラウドクレジットは伊藤忠商事やマネックスグループ等の出資を受けるなど業界内・外からの期待値が高く、ちゃんとした会社ではあります。
「投資商品」なわけですから、リスクがあるのは当然で、それは投資家がしっかり判断する必要はあります。
ミャンマーなどの未開の地への投資に興味がある人であれば、検討してみてはいかがでしょうか。
【クラウドクレジットの事業者評価に関する記事はこちら】 |
以上、本日はここまで。
それでは!
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