今回の投稿では定期預金について書きたいと思います。
定期預金って、いわゆる預金商品ですので投資商品と違ってとても地味ですよね。
そんな地味な商品特性もあってこのブログでは取り上げたことがなかったのですが、よくよく調べると定期預金も商品によって金利や特徴に差があって、意外に面白いものです。
積極的に株式等のリスク商品に投資している人でも、全財産の数割は現金や預金で持つ必要があるわけで、その現金・預金の効率的運用先として定期預金を活用する価値があるはずです。そして活用する際は、できる限り効率的にお金を増やせる定期預金が良いですよね。
といことで、効率的にお金を増やせる定期預金を求めて調査してみました。
定期預金とは?
多くの方がご存知かもしれませんが、定期預金とは何か?から話を始めたいと思います。
定期預金=金利の高い預金
定期預金とは、普通預金より金利が高い預金商品です。いわば定期預金はお金を貯めるための預金と言えますが、デメリットとしては普通預金とは違い預けてから一定期間は引き出せません。
ただし、どうしてもお金が必要になった時は中途解約をすることもできます。その際は、満期時に受け取れたはずの高い金利がほとんど無くなってしまうという特徴があります。
中途解約で金利は無くなりますが元本は戻ってくるので、普通預金の金利がほぼ0の現在においては、とりあえず定期預金に入れておく方が賢明だと思います。
定期預金の預け入れ期間
定期預金の預入れ期間は銀行・商品によって様々です。
多くの金融機関では最短で1ヶ月に始まり、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、最長10年という定期預金もあります。一般的に期間が長くなるほど金利が高くなる傾向にあります。
利用者は預け入れの期間と金利のバランスを見て、自由に商品選択することができます。
マイナス金利下の定期預金の金利
ご存知の通り、日本はデフレと低金利が長年続いており、今年から政策金利はマイナスに突入しました。
定期預金も近年は年利1%にも満たない商品ばかりだったのですが、マイナス金利の影響を受けて、まずます金利低下に拍車がかかっています。
(定期預金の金利の推移)
最近このブログで紹介しているようなロボアドバイザーやソーシャルレンディングのような数%~数十%と比べると寂しい限りです。
一方で定期預金はあくまで預金ですので、投資商品に見られるようなリスクも無くて元本保証されており、金利の恩恵も必ず受けることができます。
つまり普通預金、タンス預金するくらいなら銀行の定期預金に入れておけば良いわけですね。
定期預金の金利比較ランキング
ここからが本題です。
効率的にお金を増やせる定期預金、すなわちどの金融機関の定期預金が金利が高いのか?ランキング形式でまとめてみました。
ランキングに登場する金融機関を見て思うのは、やはり地方銀行やネット銀行がリスクを取って頑張っているということです。
特に1年もの第一位の静岡銀行は0.22%、メガバンクが軒並み0.01%くらいであることから20倍以上の高金利を設定しています。
そして1年もの、3年物、5年もので安定して上位に登場するオリックス銀行も注目の金融機関ですね。
【定期預金比較の前提条件】
預入金額:300万円以上(300万円未満でもランキングは大きく変わらず)
預入期間:1年、3年、5年で分けて記載
調査時期:2016年7月
1年もの
順位 | 金融機関 | 金利 |
1 | 静岡銀行 | 0.22% |
2 | あおぞら銀行 インターネット支店 | 0.20% |
3 | オリックス銀行 | 0.15% |
4 | 住信SBI ネット銀行 | 0.15% |
5 | 関西アーバン銀行 | 0.15% |
3年もの
順位 | 金融機関 | 金利 |
1 | オリックス銀行 | 0.17% |
2 | あおぞら銀行 インターネット支店 | 0.15% |
3 | 関西アーバン銀行 | 0.15% |
4 | 静岡銀行 | 0.11% |
5 | イオン銀行 | 0.10% |
5年もの
順位 | 金融機関 | 金利 |
1 | オリックス銀行 | 0.17% |
2 | あおぞら銀行 インターネット支店 | 0.15% |
3 | 関西アーバン銀行 | 0.15% |
4 | 静岡銀行 | 0.11% |
5 | イオン銀行 | 0.10% |
ランキング番外編
実は、1年もの定期預金で1位の静岡銀行の0.22%を上回る0.40%の金融機関があります。
それは東京スター銀行です。
しかし今回のランキングには東京スター銀行を入れませんでした。その理由は、定期預金が高金利になるために多くの条件をクリアする必要があるためです。
条件詳細はこちらのスター銀行のページをご参照いただきたいのですが、例えばスター銀行の口座残高1,000万円以上とか、スター銀行の投資信託口座の開設などが上げられます。
とにかくこれらの条件を満たすハードルや手続きの煩雑さから、東京スター銀行をメインバンクとする人以外に向かないため、ランキングから外しました。東京スター銀行のハードユーザーには美味しい話かもしれません。
(上図:東京スター銀行の定期金利の仕組み)
以上、本日はここまで。
ご紹介した通り定期預金の金利は最大でも0.22%と非常に低く、100万円預けても年間で2,200円しか金利はつきませんが、セーフティーネットの範囲内(現状1,000万円以内)であれば元本と金利が保証されたノーリスクの安全資産です。
あくまで金利の高い銀行預金として、手元に置いておきたい現金や預金の代わりに活用してみてはいかがでしょうか。
それでは!
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