ソーシャルインベストメント|社会的責任投資とは?

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とある雑誌を読んでいたところ、「多くの投資家がソーシャルインベストメントに注目」という記事を見かけました。

ソーシャルインベストメント?

「社会投資」とでも翻訳すれば良いのでしょうか。

いったいどんな投資商品なのか、全然イメージ沸かないですね。多くの投資家はソーシャルインベストメントのどこに魅力を感じているのでしょうか。

ということで、今回はソーシャルインベストメントについて調べてみました。

ソーシャルインベストメント(社会的責任投資)とは?

ソーシャルインベストメントの正しい翻訳は社会的責任投資というそうです。

ソーシャルインベストメントの定義はしっかり定まっていないようですが、意図・意思を持って社会的にインパクトをもたらすビジネスに対して資金提供をする、のような感じです。

例えば、カンボジアなどの貧しい途上国で社会課題に取り組む社会起業家に投資を行なったり、行政が行う予定の公共事業へ投資することなどがあげられます。

ソーシャルインベストメントの事例

ソーシャルインベストメントの例を2つあげてみたいと思います。

ARUN合同会社のソーシャルインベストメント

ARUNでは、候補企業の中から、経営者と理念、財務、社会的インパクト、持続性、将来性・・・という多くの項目を検討し、実際に投資先と対話を重ね、出資者による投資委員会での議論を経て決定していきます。

ARUNでは、今のところ、6社(カンボジア5社、インド1社)に対しトータル130万ドル強の投資、融資を実行し、1社以外はきちんとリターンが得られているそうです。

ARUNのスキームを整理すると・・・

  • お金の流れ:①出資企業 → ②ARUN → ③支援先ソーシャルビジネス
  • 手段:① → ②は寄付、② → ③は投資

という流れのようです。

このスキームからもお分かりの通り、ARUNが行うソーシャルインベストメントは投資家から見たら投資でなく、「寄付」のようです。

収益があがって経済的リターンを得られたとしても投資家への分配は行わず、その事業に再投資されるようです。

じゃあ、寄付した企業は何が美味しいのか?というと、投資にかかわる人たちとのネットワーク形成であったり、対外的なPRになるなど、投資とは違う観点でメリットが得られるようです。

SIB(ソーシャルインパクトボンド)

SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)は行政の事業に対して民間から資金を集め、その事業で得られた成果(コスト減など)に応じてリターンを得られるという仕組みです。

すでにイギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダ、韓国などで導入されており、さまざまな社会課題を解決できる仕組みとして注目されています。

イギリスでは、元受刑者の再犯率を下げる取り組みに対して投資を募り、再犯率の低下に伴う刑務所の収監コスト減などで得られた利益を投資家に還元するSIBが実際に運用されている。

実は、SIBのパイロット事業が、日本で初めて実施されていました。

日本のパイロットの内容ですが、横須賀市の特別養子縁組を促進する事業に対して投資を行い、児童養護施設などにかかるコストを軽減する試みです。

今回はパイロットということで資金を投資家から募るのではなく、日本財団が資金提供することになっています。

このSIBが成功すれば、行政のコストが削減されて、投資家がリターンを得られるだけではなく、社会問題の解決にもつながるわけです。

ソーシャルインベストメントのリスクとリターン

ソーシャルインベストメントの魅力の一つは、リターンを得られる可能性はもちろんのこと、投資家が企業の場合は「社会課題解決に投資した」という広報的なメリットも大きいでしょう。

逆に成果が出なければ投資家がリターンを得られないだけでなく、契約によっては元金も保証されないという厳しい側面もあります。

海外のソーシャルインベストメントの事例で利回りが何%か?調べたのですが、なぜかリターンの情報を見つけることができませんでした。


以上、本日はここまで!

ソーシャルインベストメントは社会的貢献に魅力を感じる人にとっては良いのでしょうが、リターンを強く求める人には向かないのかなと思いました。

つまり寄付好きの人に向いて、投資家には向かないかなと。

しかし、ソーシャルインベストメントはまだ新しい取り組みであり、今後発展していくことが期待されています。案件も多くなって来れば、小口の募集が始まったり、リスク・リターンが熟考された投資案件も出てくるかもしれません

それでは!

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