FX|外国為替の相場予想(2016年6月版)

FX

先月から始めた外国為替市場の予測ですが、1回坊主とならないように今月もやりますよ。

ここ一カ月、マーケットを動かす大きなニュースはありませんでしたが、私の肌感覚では円高は進行していくような気がします。円以外の通貨はどのように動いていくでしょうか?

それではFX、外国為替市場の予測を始めます。

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対象の通貨ペア

無数の外国為替通貨ペアがある中で、前回の初投稿で対象通貨ペアを3つ決めました。

FXのメジャーな通貨ペアを予想すること、FXから世界経済の状況を見ていくこと、この2点を重要視して、米ドル・円・豪ドルの3通貨を対象としました。

FXの通貨ペアでいうところの

USD/JPY(米ドル/円)
AUD/JPY(豪ドル/円)
AUD/USD(豪ドル/米ドル)

を対象にFX相場予想をしていきます。

USD/JPY 米ドル/円チャート

ドル円チャート(201606)

(FXCMのトレーディングステーションを使用)

ドル・円、USD/JPYの月足チャートです。中長期の相場の流れを読むために月足で見ています。

上のテクニカルチャートは上段:ローソク足、下段:MACDに分けて表示しています。

上段:ローソク足

2016年2月に大きな陰線を作って以降、下落トレンドに入っていることが分かります。2016年1月の始値は1ドル120円でしたが、円高が進行して106円台に突入しています。

直近の終値も106円90銭台となりました。

下段:MACD

赤色の短期線が青色の長期戦を上から下へ突き抜けるいわゆる「デッドクロス」が生じ、デッドクロスのトレンドが進行しています。

すなわち相場のトレンドが明らかに下落に転換しており、今後、円高傾向が続くことが予想されます。

現在は106円~110円でもみ合っていますが、いずれ106円台も下抜けて、現在のサポートライン(黄色ライン):103円75銭~104円前半をチャレンジする局面が出てくると予想します。

AUD/JPY 豪ドル/円チャート

豪ドル円チャート(201606)

(FXCMのトレーディングステーションを使用)

AUD/JPYの月足チャートです。

上段:ローソク足

AUD/JPYはUSD/JPYよりも一足早く2014年12月あたりから大きな下落トレンドに入ってました。2014年12月には1豪ドル100円あったのが、円高が進んで今や78円台に突入しています。

ファンダメンタルズ的には、オーストラリアの政策金利が低く抑えられていることや原油を中心とした資源価格の下落が要因と考えられます。原油価格はここ数カ月上昇に転じているため、これがオーストラリア経済、ひいてはAUDの為替市場にどのような影響を及ぼすか注目されます。

下段:MACD

赤色の短期線が青色の長期戦を上から下へ突き抜ける「デッドクロス」が2014年12月に生じ、USD/JPYと比較するとダラダラと下落している状況です。

現在は78円前後でもみ合っていますが、上図の黄色サポートラインの79円は既に割れ込んでいるため、いずれ次の下値目途となるサポートライン(青色ライン):72円75銭~73円前半にチャレンジすることになるでしょう。

AUD/USD 豪ドル/米ドルチャート

豪ドル米ドルチャート(201606)

(FXCMのトレーディングステーションを使用)

最後にAUD/USDの月足チャートです。

上段:ローソク足

AUD/USDは2016年1月あたりで底値をつけた可能性があります。

2016年2月以降は緩やかながら上昇に転じており、5月に大きな陰線をつけるもののしっかりと下げ止まり、6月に陽線が出ています。

つまり下値をしっかり確認したうえで、上昇へと転じる予兆ではないかと思います。

下段:MACD

赤色の短期線が青色の長期戦を下から上へ突き抜ける「ゴールデンクロス」が2016年2月に生じています。ゴールデンクロスは、相場トレンドが上昇に転換したことを示唆します。

ゴールデンクロスがやや緩やかな形であることが気がかりですが、5月の陰線でに下値を固めたようなので、しっかりと上昇トレンドが形成されていきそうな雰囲気です。

総括|FX、外国為替相場の予測

USD/JPY(米ドル/円) ↓下落
AUD/JPY(豪ドル/円) ↓下落
AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↑上昇

相場予測の総括としては5月と変更ありません。

AUD/USDが上昇の兆候を見せているため、円高は進むものの、世界の相場はリスク嗜好にあるように見えます。


以上、本日はここまで。

総括に書いた通り、円高と株安が進む日本を尻目に世界経済は投資が活況のようです。

日経平均はご承知の通り冴えない日が続いているなか、世界のマネーは今どこに向かっているんでしょうね?マネーの行方について近々調べてみようと思います。

それでは!

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