このブログを通じて、月に1回ほどのペースで日経平均株価の中長期予測を行ってます。(前回の投稿はこちら)
その予測が割と好評だったこともあってか、外国為替相場の予測もやってほしいという要望のメールを2通ほどいただきました。
人に期待されるのは嬉しいですし、以前はFX、外国為替を投資の主戦場にしていたこともあって割と得意分野でもあるので、頑張って書いてみようかなと思いました。
それではFX、外国為替相場の予測を始めます。
対象の通貨ペア
FXとなると無数の外国為替通貨ペアがあるので、その中からいくつかピックアップする必要があります。
今回相場予想をする趣旨は、FXのメジャーな通貨ペアを予想すること、FXから世界経済の状況を見ていくこと、この2点をあげたいと思います。
FXのメジャーな通貨ペアと言えば、日本人の我々にとっては当然USD/JPY(米ドル/円)です。
またFXから世界経済の状況を見るとなると、経済に敏感な通貨を選ぶ必要があります。この代表は最も人気のある資源国通貨オーストラリアドルが適任でしょう。AUD/JPY(豪ドル/円)だけでなく、AUD/USD(豪ドル/米ドル)の組み合わせも見ていきたいと思います。
以上の内容をまとめると、
USD/JPY(米ドル/円)
AUD/JPY(豪ドル/円)
AUD/USD(豪ドル/米ドル)
この3通貨ペアについて見ていきたいと思います。
USD/JPY 米ドル/円チャート
(チャートはFXCMを使用)
USD/JPYの月足チャートです。月足は中長期の相場の流れを読む際に重宝しています。
上のチャートは上段:ローソク足、下段:MACDに分けて表示しています。
上段:ローソク足
2016年2月に大きな陰線を作り、一気に下落し始めています。2016年1月の始値は1ドル120円あったのが、円高が進んで今や106円台に突入しています。
下段:MACD
赤色の短期線が青色の長期戦を上から下へ突き抜ける「デッドクロス」が生じています。デッドクロスは、相場のトレンドが上昇から下落に転換したことを示唆しています。特に今回の突き抜け方は尋常じゃないため、大きく下落していく(円高になる)ことが予想されます。
現在は106円~107円でもみ合っていますが、次の下値目途は上図の黄色ライン:103円75銭~104円前半で、これを下抜けると一気に100円を切ることも視野に入ってくるでしょう。
AUD/JPY 豪ドル/円チャート
(チャートはFXCMを使用)
AUD/JPYの月足チャートです。
上段:ローソク足
AUD/JPYは2014年12月あたりから大きな下落トレンドに入ってます。オーストラリアの政策金利が低く抑えられていること、原油を中心とした資源価格の下落が要因と考えられます。2014年12月には1豪ドル100円あったのが、円高が進んで今や78円台に突入しています。
下段:MACD
赤色の短期線が青色の長期戦を上から下へ突き抜ける「デッドクロス」がやはり2014年12月に生じています。
現在は77円~85円でもみ合っていますが、上図の黄色サポートラインの79円は既に割れ込んでおり、次の下値目途は青色ライン:72円75銭と~73円前半となっています。
AUD/USD 豪ドル/米ドルチャート
(チャートはFXCMを使用)
最後にAUD/USDの月足チャートです。
上段:ローソク足
AUD/USDは2016年1月あたりで底値をつけた可能性があります。2016年2月以降は緩やかながら上昇に転じています。
下段:MACD
赤色の短期線が青色の長期戦を下から上へ突き抜ける「ゴールデンクロス」がやはり2016年2月に生じています。ゴールデンクロスは、相場のトレンドが下落から上昇に転換したことを示唆しています。
ゴールデンクロスの作り方が緩やかなので上昇の仕方もゆるやかになってますが、確かに上昇トレンドが形成されていきそうな雰囲気です。
AUD/USDはトレンド転換期で次の目標値を定めるのも難しいため、今回の投稿ではAUD/USDが上昇するだろう、ということにのみ言及しておきます。
総括|FX、外国為替相場の予測
USD/JPY(米ドル/円) ↓下落
AUD/JPY(豪ドル/円) ↓下落
AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↑上昇
この相場予測を総括すると、円高が進み世界相場もリスク回避に向かってる?かのように見えるが、AUD/USDが上昇に転じているので、世界の投資環境は良好に向かっている可能性が高い。
つまり、円高・株安進んで不況がやってくるぞ!と騒いでいる日本を尻目に、世界経済は割と元気そうだということです。確かにここ2~3カ月の私の肌感覚と合致している気がしますし、実際にNYダウ株式市場は過去最高値の18,000円に近い水準で推移しています。
日本の株式に投資している場合じゃないですね。
以上、本日はここまで。
新しい取り組みとしてFX、外国為替相場の分析と予想を行いましたが、いかがでしたでしょうか?
総括に書いた通り、円高と株安が進む日本を尻目に世界経済が元気という点は気にかかりますね。
それでは!
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