投資家にとって気分の悪いニュースがアメリカから入ってきました。
ニュースソース:CCN.LA
https://www.cryptocoinsnews.com/duped-gemcoin-investors-file-a-100-million-lawsuit/
US Fine Investment Arts (USFIA社)が広めていたGEM COINという仮想通過があります。USFIA社は顧客に対して高配当を約束し、紹介者には現金や高級グッズの報酬を提供していたそうです。
このGEMコインを巡って、10名の元会員が、投資詐欺として1億ドル(およそ110億円)の集団訴訟を起こしました。
GEM COINとは
Gemコインはロサンゼルスにある大手グローバル企業米国AFG(Alliance Financial Group)がUSFIA社の通貨基金を通じて発行されました。
USFIA社が語るGEMコインのアピールポイントは以下の通りです。(あくまでUSFIA社が主張するもので真実とは限りません)
●2014年6月28日、米国カリフォルニア州 第129号法令「代替通貨法案」にて流通が合法だと認められた。ビットコインに続き米国に認められた第二の仮想通貨である
●2015年3月に暗号化されたことによりセキュリティの安全性も確保された
●仮想通過はUSFIA社が所有する150億ドル相当の琥珀(アンバー)を担保にして作られており、価値が守られている
担保付きで安全な仮想通過のように見えますが、CCN.LAの訴訟のニュース記事を読むと、上記で語られたことと真実は異なっていたようです。
GEM COINの価値を裏付ける琥珀とは
琥珀(アンバー)とは、木の樹脂が地中に埋没し、長い年月により固化したものです。
鉱物ではないものの、鉱物に匹敵する硬度をもち、ヨーロッパでは古くから宝飾品として加工されてきました。USFIA社はラテンアメリカと南アメリカで琥珀の鉱山を所有していると顧客に説明し、顧客に鉱山から採取した琥珀製の宝石を見せていたそうです。
しかし、鑑定士によるとUSFIA社の持つ琥珀は無価値であると鑑定されたようです。
GEM COINはカリフォルニア州が認めた仮想通過?
「GEMCOINはカリフォルニア州に認められている」という宣伝文句に虚偽の疑いがかけられてます。では、なぜUSFIA社は州政府公認といった主張ができ、投資家は騙されてしまったのか?
その理由は、現・市会議員で元アルカディア市長のジョン・ウー氏がGEMコインを推奨していたことが要因のようです。イベントのビデオクリップでもアルカディア市長の肩書を明かしたうえでGEMコインの推奨を語っていたようです。
つまり行政の一首長が認める=州政府公認という構図で語られていた可能性があります。
Gem COINの日本人被害者はいるか?
ニュースリソース:CCN.LAによると、GEMコインの被害者は主に中国人と中国系アメリカ人との記載がありますが、日本人は含まれないのでしょうか?
実は、日本語でGEMコインの紹介や購入を斡旋するWebサイトが存在します。
このページを見てまず思うのが、なぜ無料Webページサービスの「jimbo」を使っているのかということ。金融商品は信用が大切ですので、さすがに無料Webサイトはまずいでしょう。私のブログでさえレンタルサーバーと独自ドメインを有料で契約しているのに。
また「特定商取引法に基づく表記」には特定商取引法で表示が義務付けられている住所、電話番号といった連絡先情報が記載されていない点もまずいです。
そして購入のページを見ると、現在は「トラブルにより受付中止」となっています。
GEMコインの日本人購入者の情報はまだ見当たりませんが、日本語の購入斡旋サイトが存在することからすると、被害者がいても不思議ではありません。
以上、本日はここまで。
ビットコイン等の仮想通過は将来性のある技術なので、GEMコインのような投資詐欺のスキームに使われてしまうのは本当に残念です。GEMコイン事件を解明し、どうすればこのような事件が起きないか、再発防止策を考えていただきたいです。また今後日本でも同様の詐欺が起きるかもしれませんので、この事件から学ぶべきでしょう。
それでは!
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