最近、お金のデザイン社のTHEOというロボアドバイザーサービスについて何度かご紹介し、実際に投資運用し始めたことも書きました。
そしてまた気になるロボアドバイザーサービス開始のニュースリリースが出ていたので、ご紹介したいと思います。そのロボアドバイザーの提供企業名はFOLIOです。
株式会社FOLIOとは
FOLIOは2015年12月に設立されたばかりのスタートアップ企業です。主要メンバーは以下の通りです。
創業者で代表取締役社長である甲斐真一郎氏は京都大学法学部卒で、新卒でゴールドマン・サックス証券に入社し、金利トレーディング部において日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事しました。その後2011年にはバークレイズ証券に転職し、アルゴリズム、金利オプショントレーディングの責任者を兼任しました。
業務統括(Chief Operating Officer)を任されている梶原俊一氏は、東京大学工学部 計数工学科出身でバークレイズ証券に入社しました。デリバティブ業務に携わり、ファンド及び仕組債のマーケティングに従事しました。
マーケティングを担当する山口 和晃氏は、東京大学工学部在学中に起業したあと、フリークアウトに入社し、国内外の証券会社・資産運用会社を中心にコンサルティング業務に従事していました。
技術を支えるメンバーの中心に広野萌氏がいます。広野氏はUI/UXのデザインを担当していますが、早稲田大学文化構想学部在学中から数多くのハッカソンで優勝した実績をもちます。ヤフーへ入社し、主に新規事業や全社戦略の企画、アプリのUX推進に携わりました。国内外のプロダクトコンテストで30以上の受賞歴を誇るというスーパーエンジニアです。
マーケットサイエンスを担当する廣瀬達也氏は機械学習のエキスパートで、学会でも「優秀論文賞」を受賞したことがあります。その他、複数のハッカソンにおいても多くの受賞経験を誇るそうです。
創業者を始め、層々たるメンバーが集まったスタートアップであることがうかがえますね。
FOLIOのロボアドバイザーに対するビジョン
彼らがロボアドバイザーによる資産運用サービスに掲げるビジョンは
Easy to Invest
物価上昇や年金への不安がある中で超低金利が続く日本では、将来の自分を守るため資産運用について真剣に取り組まなくてはなりません。しかし、現在の日本の金融サービスは「使いにくい・分かりにくい」で埋め尽くされています。
そこでFOLIOは、この問題を解決するため「かんたん」且つ「効率的」な資産運用ができるプラットフォームを提供する予定です。
取り扱い投資商品はETFとなります。
世界中のETFから一人ひとりに最適な国際分散投資戦略を提供する「ロボ・アドバイザー」のサービスが提供されます。
また先端投資理論や深層学習等を応用して投資活動を簡易化・効率化できるサービスを提供し、「テーマ別投資」などの幅広い投資ニーズに対応したプラットフォームとなることを目指しているそうです。
世界中のETFから分散投資を提供する点はお金のデザイン社のTHEOと同じですが、深層学習(おそらく人工知能のディープラーニング)や「テーマ別投資」はTHEOと差別化される部分かもしれません。はやく実物を見たい、触りたいものです。
資金調達に成功
2016年3月15日にニュースリリースがありました。この資金調達により、ロボアドバイザーサービス提供へのスピードが加速していくことでしょう。
DCMベンチャーズとDraper Nexusに対し、総額3億円の第三者割当増資を実施
株式会社Folio(本社:東京都港区、代表:甲斐真一郎 以下Folio)はDCMベンチャーズ(本社:Menlo Park, CA、日本代表:本多央輔氏)及びDraper Nexus(San Mateo, CA、日本共同代表:倉林陽氏)に対し、計3億円の第三者割当増資を実施いたしました。
Folioは「資産運用をバリアフリーに」というスローガンのもと、すべての人が正しく資産運用できる場所を目指し、金融資産への投資がかんたんに、そして効率的に実現できるような次世代型証券プラットフォームをご提供いたします。
FOLIOのリリース時期
FOLIOは現在準備中で、サービスの設計や、システム・ユーザーインターフェースなどの開発を進めています。今後、サービス提供に必要な金融免許の申請、取得をしたうえで、2016年秋頃のサービス開始を目指しているようです。
以上、本日はここまで。
FOLIOのリリースは2016年秋ごろということですが、待ち遠しいですね。引き続き動向を注視していきます。
それでは!
※追伸※ FOLIOはテーマ型投資信託というロボアドとは少し違う内容で2017年にサービスリリースされました。
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