【maneoセミナー】投資家向け合同説明会(maneo、クラウドリース)

ソーシャルレンディング

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3月7日、東京国際フォーラムで行われたmaneo主催のソーシャルレンディング関連4社(maneo、クラウドリース、LCレンディング、ガイアファンディング)による合同説明会に参加してきました。

私がセミナーに参加した主たる目的は、先日ご紹介したCrowd Lease(クラウドリース)を詳しく知ることでした。

セミナーに参加してmaneoやCrowd Lease(クラウドリース)のみならず、LCレンディングやガイアファンディングといった別のソーシャルレンディングサービスのことも知ることができ、とても良い機会でしたので、この合同説明会の様子をご紹介したいと思います。

まずはmaneoとCrowd Lease(クラウドリース)の話を書きます。

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maneo

今回の主催であり、ソーシャルレンディングの大御所でもあるmaneoの瀧本社長自らが、maneoグループの会社構成のことや、maneoの資産運用状況等を説明されました。

箇条書きベースで恐縮ですが、こんな内容です。

maneoの説明(代表取締役:瀧本憲治)

●maneoは成立ローン400億円を突破し、順調に成長している。

●親会社であるUBIとの資本関係を解消する一方で、GMOクリック証券からの出資を受ける。
またmaneoとmaneoエスクローを合併して、maneoマーケット、maneo、UBIFinanceの3社で事業を行っていく。

●GMOクリック証券との提携は大きなメリットを享受できること間違いない。(おそらく露出度を高めるとか、GMO側の投資家の流入をもたらすとかでしょう)

●ソーシャルレンディングが融資する際は、銀行に比べて莫大に高い金利がかかるが、なぜ銀行から借りないのか?(or 銀行は貸さないのか?)
→ 銀行は調達までに審査等で時間がかかり過ぎる。また審査に提出する資料が厳しいため、スタートアップ企業の調達が難しい。また銀行は儲かることが分かっていても、バブル時代の痛い経験や世間体などの理由で出資しないことがある。(例えば、転売ビジネスや不動産開発案件など)

●maneoは一度も投資家の出資を棄損させたこともなく、今後も厳密な審査で、投資家のお金を守っていきたい。しかしソーシャルレンディングはあくまで投資であり、元本保証はできないので、リスクを考慮したうえで出資してほしい。

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maneoの質疑応答

いくつか質問があった中で、私的に良い質問だなと思った2つを取り上げます。

①返済遅延案件の未公表

Q「2013年~2014年にかけて、実際には返済遅延が発生しており、保証会社の保証により返済されたにもかかわらず、証券取引等監視委員会からの指摘を受けた後に公表した問題の真相を教えて欲しい。」

A「ご心配をおかけしたことをお詫びしたい。あの当時は、保証会社の保証により投資家への返済が完全に行われ、投資家に全く迷惑がかからなかったので、公表していなかった。後日、証券取引等監視委員会からの指摘を受け公表となったので、認識が甘かったと言える。また返済遅延となった原因は、審査・決裁の判断が緩かった部分も否めないので、該当案件以降は審査を一段と厳しく行っており、同様の事象は起きていない。」

②案件募集時の会社名のアルファベット

Q「融資先の社名が匿名アルファベット表記になっているが、アルファベットは基本的に使いまわすことはないという認識で正しいか?」

A「過去の案件でアルファベットの使いまわしがあったが、最近は被ることがないように表記を変えている」

Crowd Lease(クラウドリース)

今年始まったばかりのクラウドリースについて、社長の武谷さんから説明がありました。

クラウドリースの説明(代表取締役:武谷勝法)

●仕組みはmaneoと似ている。クラウドりーすが投資家から集めた資金を100%子会社経由で企業へ融資する。(下図参照)

クラウドリースのスキーム
●クラウドリースは貸出先と資金の用途に特色がある。

●貸出先は中小・ベンチャーのサービス業を中心に据える。クラウドリースの武谷社長が長年培ってきたサービス業のノウハウやネットワークを活かすことができる。

●資金の用途は店舗設備等の動産物件を中心にする。リースファイナンスも活用すれば、貸出先企業に万一のことが起きても、設備の所有権はあるので資金回収につながる。

●投資先候補として、例えばパチンコ屋や飲食店、トレーニングルームなどがある。特にパチンコ台は中古市場がとても発達しており、担保価値が高い。maneoの瀧本社長曰く、パチンコ屋関係で過去に事故になることはなかったし、万一貸出先が潰れても、パチンコ台から資金回収ができた。

●将来的に、投資家のみなさんには分配金以外にも、投資先店舗の優待をプレゼントしたいと考えている。例えば生ビール無料券みたいなこと。

クラウドリースの質疑応答

いくつか質問があった中で、私的に良い質問だなと思った2つを取り上げます。

①maneoとクラウドリースの違い、すみ分け

Q「maneoとクラウドリースはそっくりに見えるが、違いは何で、今後どのようにすみ分けを考えているか?」

A「一番の違いは、投資対象を中小・ベンチャーのサービス業を中心に据えているところである。また、maneoの瀧本社長いわく「maneoに同様のサービス業案件がきた場合は、クラウドリースの方にお願いする」」

②クラウドリースにおける不動産担保

Q「クラウドリースで募集されているファンドは不動産担保を取っている案件が存在しないが、その理由は?」

A「不動産担保を取って融資するためには行政の手続きが必要である。今、まさに準備中である」


以上、本日はここまで。

いかがでしたでしょうか?

このセミナーで一番印象に残ったのは、maneo・瀧本社長の人間力の高さでした。投資や貸金の業務知識はもちろんのこと、プレゼンテーションや投資家へのアピール等、非常にビジネス力、人間力の高さを感じました。

またクラウドリースの仕組みや投資ポリシーを十分に知ることができましたので、セミナーに参加した目的も達せたと思います。

それでは!

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