【IPO分析】はてな(3930)

IPO

前回の投稿では、IPO上場予定表を更新しました。今回は、2月に新規上場される「はてな」についてIPO分析を行いたいと思います。

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IPO基本情報

市場東証マザーズ
業種情報・通信業
主幹事SMBC日興証券
ブックビル期間2月8日~2月15日
公募価格決定日2月16日
上場日2月24日
公募株式数87万株

会社概要

本社:東京都港区南青山
会社設立:2001年
従業員数:89人

【事業概要】
自社運用のWebサービス提供や法人向けシステム構築を主な事業とします。はてなが手掛けるビジネスを大きく3つに分類すると以下の通りです。

①コンテンツマーケティングビジネス
顧客の新規獲得や関係性維持のためにメディアやコンテンツを作成したり共有するマーケティングビジネスです。例えば、企業向けにSEO対策を含むコンテンツ管理の提供や、クライアント企業のWeb広告で収益を得ているようです。

②コンテンツプラットフォームビジネス
これははてな自身が提供するWebサービスです。利用者同士で質問・回答を寄せ合うウェブサイト「人力検索サイトはてな」を皮切りに、「はてなブログ」、「はてなブックマーク」、「はてなフォトライフ」といったUGC(User Generated Content)サービスを自社開発し運営しています。ここでは主に課金とアフィリエイト広告が収益源です。

③テクノロジーソリューションビジネス
ここでは受託サービスとビッグデータサービスの2つのサービスが主力のようです。
前者の受託サービスは、コンテンツマーケティングサービスとは別に、クライアント企業の要望に応じて、独自のシステム開発・運用を受託するサービスです。後者のビッグデータは、不適切なサイトを判定するサービスと各種ハードウェアやアプリケーションソフトウェアの性能をリアルタイムの監視するサービスです。

IPO分析

IPO銘柄としての評価は以下の通りです。

市場:◎

新興市場などIPO投資家に人気の市場ほど初値は高騰しやすいため、今回はマザーズ市場ということで、人気面で有利となります。

IPO需給:◎

需要が高く、供給が少ないほど初値も高くなりやすい傾向にあります。今回は公募総数が87万株と小型なIPOですので、需要の方が優勢になりやすいと考えられます。また、同日にはてな以外で上場する銘柄もないため、人気が分散することもありません。2016年序盤のIPOとなり、注目度も高いです。

投資環境:△

マーケット環境を分析すると、現状のように日経平均株価が連日何百円も上下するような荒れた市場状況では、新規公開株にとってマイナスです。IPOのマーケット環境として一番厳しいのは、値動きが激しい相場の時は、値動きの大きなIPO銘柄は敬遠されやすいと言われています。

はてなの上場日:2/24までに、相場が落ち着きを取り戻すことを願います。

業績・成長率:○

下表の通り、売上高は順調に伸びていますが、純利益の減少は気にかかるところです。ボチボチといったところでしょうか。

決算期売上高(伸び率)経常利益(伸び率)純利益(伸び率)
2013年7月900,101
(8.4%)
93,148
(−19.3%)
55,105
(−16.4%)
2014年7月844,063
(−6.2)
91,842
(−1.4%)
63,735
(15.7%)
2015年7月1,094,577
(29.7%)
164,914
(79.6%)
55,164
(−13.4%)

最終評価

評価:A 「初値が公募価格を大きく上回る可能性が高く、ぜひ権利を得たい」
としました。

【判断要因】
・知名度が高く、話題性がある
・売上が伸びている(収益低下は気がかり)
・公開規模が小さく、需要が勝る状況にある
・株主構成にベンチャーキャピタルがいない(上場直後の急落回避)
・株式市場は荒れ気味で日経平均株価が回復すればもちろん良いが、ある程度低位のままでも、プラス要因を考慮すれば短期投資家がIPOに流れてくることが期待できる


以上、本日はここまで。

私もSBI証券経由ではてなのIPOチャレンジしてみますよ!

それでは!

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