米国ドル・円の為替レートが148円台を大きく突破しました。
2022年初は115円台だったことを考慮すると、30円以上もドル高円安が進んだことになります。
これから2022年末にかけて、ドル高の動きはどうなってしまうか?気になりますよね。
そこで今回は、過去の為替動向の実績を踏まえつつ、2022年末の米国ドル・円の為替動向を予想したいと思います!
過去2回の投稿は予想が大的中☆
2022年の急激な円安が進むなか、年内の為替予想に関する記事を2本投稿してきました。
こんなドル円 予想をしてきました
過去2本の投稿では、いずれも円安方向が続くことを予想していました。
また、上値目途の価格もばっちり当たっていました。
- ドル円の方向性としては、基本的には円安ドル高の方向で動く
- 今後の予想は、1ドル135円を目途に円安が進む
- 一時的な調整として円高へ振れることもあるが、結局はドルが買い戻されるだろう
(2022年4月の投稿より)
- 1ドル136円を上抜けられるか否かが、円安に進むか否かの分かれ目となる
- 1ドル136円を突破したら、次の上値目途は140円となる
- 140円も突破したら、さらに次の上値目途は147円となる
(2022年6月の投稿より)
2022年10月に上値目途:147円を突破して148円台を付けたので、次の予想を行いたいと思います。
2022年のドル円はどこまでいくかを予想!
ここからは2022年の年末~2023年にかけてのドル円について予想します!
アメリカの政策金利はどうなるか?
ドル円の為替レートに最も影響を与えるのは、日本とアメリカの金利差です。
アメリカの金利上昇=円安ドル高が進んでいるわけですが、ここにきて当初の予想以上にアメリカの金利上昇が早まることが噂され始めました。
2022年末 | 2022年 春先時点の予想 | 2022年10月時点の予想 |
3.5%前後 | 4%前後 |
米国金利がさらに上昇する裏付けとなっているのが、インフレと強い景気です。
9月12日に発表された8月消費者物価指数(CPI)は予想8.1%に対して8.3%となっています。
8月のCPI | 市場予想 | 結果 |
8.1% | 8.3% |
物価上昇(インフレ)が続く限り、FRB(アメリカの中央銀行は物価安定のために、金利を上げる必要が出てくるでしょう。
では物価上昇にストップをかける要因は何か?というと、景気の後退がカギを握ります。
しかしアメリカの景気は強さを保ったままで、代表的な景気指標である失業率は3か月連続で3.6%と好調を維持しています。
以上のことから、当面はインフレが落ち着くことは考えづらく、アメリカの政策金利は上昇もしくは高止まりするでしょう。
今後のドル円の動向を予想!
アメリカの金利が高いままとすると、基本的にドル高・円安は続くことが予想されます。
では次の上値目途はいくらになるでしょうか?
過去に148円を付けたのは1998年にまでさかのぼる必要があります。(下図参照)
この時点では148円の壁を破れませんでした。
さらにさかのぼってみると、1991年に148円を大きく上回ることがありました。(下図参照)
この時は160円台まで上昇した後、148円あたりを一度挟んで、140円台以下まで暴落していきました。
このように過去のチャートを見ると、148円を突破した後は小刻みな上値抵抗線(レジスタンスライン)は見当たらず、160円あたりまで一気に進みそうな予感がします。
とはいえ150円はちょうど10円単位の節目になるため、突破前にある程度の抵抗があるでしょう。
日本政府による2回目の為替介入はいつ行われる?
今後の為替動向を考える際に1つ気がかりなのが、日本政府による為替介入です。
前回は1ドル=145円あたりで2兆円規模の円買い介入が入ったことで、140円まで円高が進みました。
しかしドル買いの勢いは全く衰えてなく、あっという間に値段を上げていき、為替介入前時点の145円台を軽々と突破しました。
となると、気になるのが2回目の日本政府による為替介入は行われないのか?
日本にはたっぷりと米ドル建ての資産があるため、介入する余裕は十分にあります。
恐らく前回と同じタイミングで円買いを行ってもインパクトが小さいため、もう少し上値で買おうという魂胆だと推測しています。
筆者独自の見解では、1ドル150円の時に政府による為替介入がありうると予想しています。
しかし仮に2回目の為替介入があっても、ドル高の大きなトレンドは変えられないないため、安易な逆張り発想で円買いトレードをしないことをおすすめします。
以上、本日はここまで。
それでは!
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