先日読んだ株式投資の書籍「10万円から始める! 小型株集中投資で1億円」に刺激を受け、株価が3倍に上昇する銘柄を探し始めました。
さっそく一次スクリーニングをした結果かなり絞り込めたというのは先日投稿した記事の通りで、さらに分析を進めてみました。
最終的に筆者は小型株へ投資するに至ったのか?
結論はこの記事終盤に書かれているので、最後までお読みください!
【本の書評はこちら】
※ 今回の記事は楽天証券のツールを使って分析したものです。
「小型株集中投資で1億円を目指す!」記事の一覧 |
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有望株を探す8つの条件
書籍によると、大きく株価を上げる銘柄には以下8つの特徴があるということでした。
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さっそく1~3の条件を使って一次スクリーニングをかけたところ、8銘柄まで絞りこむことができました。
【一次スクリーニングに関する記事】
【抽出された8銘柄】
証券コード | 銘柄名 | 取引所 | 時価総額 (百万円) | 上場年 | 平均年齢 |
6558 | クックビズ | 東M | 7,000 | 2017 | 32.8 |
4440 | ヴィッツ | 東M | 9,555 | 2019 | 34.1 |
4396 | システムサポート | 東1 | 11,485 | 2018 | 35.6 |
6552 | GameWith | 東1 | 13,233 | 2017 | 30.5 |
6175 | ネットマーケティング | 東1 | 13,876 | 2017 | 31.2 |
7069 | サイバー・バズ | 東M | 20,776 | 2019 | 29 |
4441 | トビラシステムズ | 東M | 24,729 | 2019 | 33.1 |
9450 | ファイバーゲート | 東1 | 29,209 | 2018 | 34.9 |
今回は残る以下の4~8の5つの条件を分析します。
4.創業社長が現役 5.社長や経営幹部が大株主 6.高学歴の新卒社員がいる 7.みんなが欲しいと思う商品を提供している 8.株価チャートが上昇トレンド |
「7.みんなが欲しいと思う商品」を除いて分析してみた
5つの条件のうち、「7.」だけは多くの情報が必要であろうと考え、取り急ぎそれ以外で分析をしたところ、下表の結果となりました。
全銘柄オール「○」が付くものはありませんでしたが、クックビズ社とサイバー・バズ社が4項目中3項目が「○」、残る1項目が「▲」となかなか良い評価が出ました。
次にこの2社に対して残しておいた最後の条件「7.みんなが欲しいと思う商品を提供している」を使って分析してみます。
クックビズ
同社は飲食業界に特化した求人情報サイトを運営しており、求人広告事業と人材紹介業を主な収益源としてきました。
マーケットの需要
今後、さらに働き手不足が悪化すると言われているため、飲食店にとっては悲鳴以外の何物でもありませんが、クックビズ社にとって追い風となることでしょう。
筆者の友人で飲食業を経営する人が何人かいますが、みんな人出不足に悩んでおり、特に経験値があるシェフやサービスマンを見つけるのは難しく、誰かに紹介してもらうしかないという話をよく聞きます。
クックビズがあれば、特別な人のつながりがなくても飲食店がいい人材を見つける可能性が広がるでしょう。
マーケット内での競争力
「飲食業 転職サイト」でGoogle検索したところ、1位にクックビズが表示されました。
Webを中心に営業活動を行う同社にとって、SEOに強いのは競合他社に対して優位に働きます。
直近3年の業績
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 |
---|---|---|---|---|
単2016.11 | 1,232 | 56 | 75 | 51 |
単2017.11 | 2,066 | 266 | 266 | 171 |
単2018.11 | 2,503 | 132 | 137 | 71 |
単2019.11予 | 3,060 | 205 | 205 | 125 |
(単位は百万円)
売上高は毎年右肩上がりで上昇中で、しっかり成長している様が分かります。
営業利益は2期前の最高値から少し下がってますが、しっかり利益を確保できているので問題ないでしょう。
サイバー・バズ
同社はインターネットを使ったマーケティングや広告運用のコンサルティングを行っています。
インスタグラムやFacebook等のSNSを使ったマーケティングに強いのも同社の特徴です。
マーケットの需要
SNSを活用したマーケティングは多くの企業から求められている一方で、専門知識を持つ国内企業が少ない状況です。
需要が供給を上回るため、企業からマーケティングの相談があっても断ることがあるとの話を聞くことさえあります。
この領域は時代の移り変わりが激しいとはいえ、いきなりWebやSNSの成長力を考えると、今後もマーケットは成長することが予想されます。
マーケット内での競争力
ネット広告の代理販売と企業SNSアカウント運用代行が得意で、そのうえ昨今のインスタグラム広告でも成功している模様です。
これまで化粧品などインスタと親和性の高い商材のアカウント運用が多かったのですが、今後は自動車や不動産など手薄な領域への展開していくようです。
また株主構成を見ると、デジタルガレージ社やサイバーエージェント社など、この業界で先見の明を持つ企業が出資してるのも心強い点です。
直近3年の業績
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 |
---|---|---|---|---|
連17.9* | 1,865 | 141 | 147 | 82 |
連18.9* | 2,446 | 233 | 234 | 165 |
連19.9 | 2,944 | 433 | 411 | 276 |
連20.9予 | 3,600 | 500 | 500 | 340 |
(単位は百万円)
業績は売上高、利益とも見事に右肩上がりの絶好調!な感じです。
どちらの企業がみんなが欲しいと思うか?
クックビズ社、サイバー・バズ社ともに企業向けのサービス展開なので、どちらの企業がみんな(法人)から欲しいと思われるのか真剣に考えてみました。
クックビズ社は飲食業界に特化しているため、マーケット規模に限りがあります。
一方でサイバー・バス社が提供するWeb広告代理店やSNS運用はどの業界からも求められるため、マーケットは日本全国・全企業に広がっています。
上記の点を踏まえると、サイバー・バズ社の方が「みんなが欲しいと思う」に合致するのかなと筆者は考えました。
サイバー・バズの株価チャートはどうなってる
全ての条件をクリアしたサイバー・バズ社への興味が高まってきたので、直近の株価チャートを見てみました。
なんと!
(2020年1月9日時点の過去3ヶ月のチャート)
鬼のように上がってます。。。
今仕掛けてさらに上がることを期待するか、少し株価が落ち着くのを待つか悩みどころです。
サイバー・バズ株の購入可否はさておき、今回読んだ書籍で学んだ方法を使えば成長株を見つけられる感触を得られたのは、最大の収穫でした。
今後もいろんな銘柄を調べて、3倍に上昇する株を見つけたいと思います♪
※ 記事中で使ったツールやチャートは全て楽天証券のものです。 |
【答え合わせ】3倍有望の小型株はどうなった?
3倍株として有望とみなした銘柄がその後どうなったのか、株価推移を追跡しました。
(1か月後)2020年2月10日時点
1か月後について見ていきます。
参考までに日経平均株価を見ると、1月9日~2月8日にかけて一度大きな下落を見せた後に大きく株価を戻すという動きをした結果、23,739 → 23,873と上昇しました。
サイバーバズの1か月後
日経平均と同様に一時期株価は大きく下げ、最後に少し値を戻す展開となりました。
結果としては1月9日~2月8日にかけて8,260 → 6,470と約1,800円(約-22%)も値を下げてしまいました。
クックビズの1か月後
こちらも日経平均やサイバーバズと違って株価は下げっぱなしとなりました。
結果としては1月9日~2月8日にかけて3,180 → 2,235と約940円(約-30%)も値を下げてしまいました。
以上より、注目の小型株は両方とも-20%以上の大きな下落となってしまいました。
日経平均が上がってるのにここまで下げるとは・・・小型株難しいですね。
以上、本日はここまで。
それでは!
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安定的な配当が欲しい人におすすめ投資商品
3倍上昇株は大きなリターンで魅力があるものの、なかなか見つけづらいし、一歩間違えると大損失にもつながりかねないリスクがあります。
そんな株式投資のリスクに不安を感じる人には、ソーシャルレンディングという投資商品をご紹介します。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、個人投資家が企業へ融資(お金の貸付)を可能にするプラットフォームです。
融資と言えば、以前は金融機関だけが行うものでした。
しかしソーシャルレンディングが仲介することでし、個人投資家とお金を借りたい企業に新たな融資のチャンスが生まれました。
ソーシャルレンディングの利回りは?
ソーシャルレンディング事業者ごと、融資案件ごとに利回りは異なります。
業界平均利回りは8%前後※と言われています。
定期預金であれば、利回りが高い銀行でも0.1~0.2%と言われる世の中で、ソーシャルレンディングの利回りの高さは魅力的で、どんどん投資家の数が伸びています。
株式投資ほどの派手な利回りは出ないものの、選択さえ間違えなければ安定的に平均8%の利回りが出ていると考えると魅力的な投資商品ではないでしょうか。
(※参考:クラウドポート社の2017年度調査)
ソーシャルレンディングのリスク
ソーシャルレンディングは投資商品ですので、もちろんリスクもあります。
特に注意が必要なのは、以下の2点です。
- 融資先企業に貸倒れが出るリスク
- ソーシャルレンディング事業者自体の経営が立ち行かなくなるリスク
投資家は、融資案件の内容やソーシャルレンディング事業者をしっかり分析したうえで投資する必要があります。
代表的なソーシャルレンディング事業者
ソーシャルレンディング事業者は20を超えるとも言われています。
筆者も実際に投資中で、初心者におすすめできる代表的な事業者を3つご紹介します。
1つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングで、海外ならではの高利回り案件が魅力です。
また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。
2つ目のFundsは、アイフル社やデュアルタップ社といった有名な上場企業による連帯保証がつくことで安全性を高めています。
従来のソーシャルレンディングはファンド組成企業の財政状態に不安が募るものばかりでした。
その点でFundsはファンドの「信用」に気を使ったサービスだと思います。
ソーシャルレンディングは新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は5年以上も実績を出していますし、私のような投資経験者も増えてきました。
世界のソーシャルレンディング市場はもっと盛り上がっていて、日本も今後勢いが増していくと見られている業界ですから、投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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